#7 J.D.ドリュー | RF
●ひとこと
怪我が多く規定打席に到達したシーズンが2回しかないが好守ともに高い能力を持つガラスの天才。
●略歴
プロ入り前から類稀な才能があるとされ評価は高かったが常に故障と隣り合わせだった。
01年には好調なシーズンを送っていたが夏場にケガで離脱。
その後も度重なるケガの影響で結局カージナルス時代には満足できる成績は残せなかった。
そして、オフにFAを控えた04年にトレードで移籍したブレーブスで初めて規定打席に到達、
3割30本100四球100得点を記録しMVP投票4位に入る大活躍で健康ならば超一流の選手であることを証明した。
その年のオフに5年5500万ドルの大型契約を勝ち取り、ドジャースに移籍。
06年に自身初の100打点をマークする無難な活躍でこのままドジャースの中心選手として過ごす思いきや、
オフになると契約に盛り込まれていたFAになれるという権利を行使。
今度は5年7000万ドルという巨額契約を勝ち取りレッドソックスに移籍。
プロ入り時もフィリーズに1位指名されながら契約せずに1年間独立リーグでプレーするなど契約にはこだわりがある様子。
●パワプロ風能力査定
●打撃
ドリューの打撃での優れた点は何と言っても選球眼。
そしてもう一つの特筆すべき点はとにかく見逃し三振が多いこと。
特に外角の際どいところを攻められようものならたとえ2ストライクに追い込まれていても平気で見逃すほどだ。
この2つの理由から四球はかなり多い。
四球攻めにされるほど長打力があるわけでもないので、純粋に四球を選ぶ能力はかなり高いと思われる。
もちろんただ四球を選ぶだけのバッターではなく確実性とパワーともに高いレベルにある。
ややプルヒッターの傾向がありホームランのほとんどがライトスタンドに打ち込んだものだ。
そんな彼の弱点は左投手。
ドジャース2年間での左投手に対する成績は打率.240、3本塁打と酷いものだった。
ただ、そこは四球神ドリュー、多くの左バッターとは異なり左投手に対しても右投手と同じように高い割合で四球を選んでいる。
また、併殺打がかなり少ないのも特徴でトータルで完成度の高いバッターだと言えよう。
●守備&走塁
守備範囲はライトの中ではかなり上のレベル。
ダイビングキャッチも上手い。
主にライトを守っているがセンターも十分こなせるほどの守備力はある。
肩は目立って強いとまではいかないが平均以上なのは確実。
ひざに爆弾を抱えてるためかここ2年は盗塁をほとんどしてないがスピード自体はまずまず。
ベースランニングが上手いためか三塁打が多い。
●その他
とにかく怪我が多くメジャーに定着して8年間のうち規定打席に到達したのは2シーズンしかない。
ただし健康ならMVP級の活躍・・・のはずだったが2006年は自己最多の146試合に出場しながらもパワー不足が目立ちその評価も確かなものではなくなってしまった。
●2007年展望
新加入のレッドソックスではオーティスとラミレスに次ぐ5番を任される予定である程度試合に出場すれば2006年にマークした自己最高の100打点を突破するのは確実。
●標準化した打撃成績
●リンク
MLB.com
ESPN
CBS
Baseball-Reference
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